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皮と革の違い

皮と革の違い

「皮」は文字通り、動物の皮のことを言います。人間にもある皮膚だということですね。呼び方は外側の「がわ」を由来とする説もあり、一番外側の膜のことを指しています。

詳しく説明します。

「皮」の文字は、古代中国で発展した漢字の一つです。その由来は、動物の皮を表す象形文字と考えられています。

「皮」の古い形は、動物の皮を表現した図像でした。上部には皮膚の模様や毛を示す横線が描かれ、下部には四肢や尾の形状が示されていました。この象形文字は、文字の形が物体の形状に似ているという特徴を持っています。

「皮」の字形は、時間とともに変化しましたが、基本的なイメージは残っています。現代の「皮」の形は、上部に「⺈」(にくづき)という部首があり、下部には「皮」の由来となった形状が縮小されています。

「皮」は、もともとは動物の皮を指す意味だけでなく、拡張されて「外側の表面」や「外見」といった意味でも使われるようになりました。さらに、比喩的に「身体の皮膚」を超えて「外皮」という意味で使われることもあります。

 それに対し、鞄や靴の材料として使用するのは「革」という字を書きます。つまり、動物の皮を使用できる状態にした素材を革と呼ばれます。この「革」という字は、牛などの動物の皮を開いた状態を模した象形文字で、ピンと張った状態に“作り変える”という意味を持つことから「あらためる」などとも読まれ、「革命」「改革」などの言葉にも使われています。

詳しく説明します。

「革」の文字は、古代中国で発展した漢字の一つです。その由来は、動物の皮を加工して作られた革を表す象形文字と考えられています。

「革」の古い形は、加工された皮の束を示した図像でした。束の形状が革の加工過程を反映しており、その下には束の中から突き出ている針を表す「釒」(金属を示す部首)が描かれていました。

時代の変化に伴い、「革」の字形は変化しましたが、基本的なイメージは保たれています。現代の「革」の形は、上部に「⺖」(革を示す部首)があり、下部に「釒」が置かれています。

「革」は、もともとは動物の皮を加工した素材を指す意味で使用されました。しかし、転じて比喩的に「変革」や「改革」といった意味でも使われるようになりました。これは、革が元の形状や性質から変化することを象徴しています。

 そして、皮はナマモノです。そのままにしておけば腐ってしまいます。腐らないように乾燥させても、カチカチに固まってしまい使い物になりません。そこで、柔軟性を持たせる加工と防腐処理を施し、「皮」から「革」へと作り変えます。これが「鞣し(なめし)」と呼ばれる作業工程です。

鞣しについては、詳しく別の記事でご紹介します。